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「ダンボ」で、魔法にかけられて・・・ [「動画」の自分史]

動画の自分史-3

        「ダンボ」で、魔法にかけられて…

 ダンボ.JPG 

  太平洋戦争が始まった年・1941(S16)年に国民学校令が布かれ、戦時中は初等科6年・高等科2年の編成となっていたそうですが、戦後、私たちが小学校に入学した1948(S23)年から今日の6年制の小学校に変わりました。そのため私たちの入学時には、元高等科にあたる生徒たちが残っており、その人たちが卒業するまでの2年間は同じ小学校で同居する形になりました。6、7才も年上の生徒たちは小学1年生にはとても大きく見えました。

  ある日、小学校で授業の時間に特別な映画を見せてくれるということで、元高等科にあたる大きい生徒たちといっしょに屋内体育館に集められました。戦時中、天皇・皇后両陛下のご真影を祀った奉安殿(当時は閉鎖されていましたが、天皇の写真が曲がったまま掛かっていました)の前に大きなスクリーンが下げられ、反対側には卓球台が横に2台。それぞれに生まれて始めてみる大型映写機が並べられています。どうして映写機が2台もあるのか。どのようにして操作するのか。私の興味はもっぱらその茶色の映写機にあり、もっとそばで観察したいと思いましたが、みんなきちんと席順で並んでいるため、映写機のそばに行くことはできませんでした。

  暗幕が引かれ、体育館全体の窓ガラスが覆われて場内が暗くなると、いよいよ映画が始まりました。高らかに鳴り響くサーカスの音楽とともに「ダンボ」のタイトル。それは初めて見るカラー映画でした。その鮮明な画面。魅力的なキャラクターたち。本物が演技をしているような滑らかな動きに、まず度肝を抜かれてしまいました。そして音楽のすばらしさ。特に檻に入れられた母象が、尋ねてきたダンボを鉄格子越しに鼻で抱き上げて子守唄を歌う場面では涙が出ました。

  後半はがらりと変わって、おせっかいなカラスたちが登場します。彼らの歌う歌のリズムの何と新鮮だったことか。そして歌詞の楽しさ。特にダンボが酒の勢いで自分でも知らずに空を飛んだあとで、「そんなの、信じられるかい」という意味で歌うカラスたちの歌。「丸い卵が立ったとて、月が四角に照ったとて、こんな驚いた話は無いよ。象が空飛ぶよ。猫がワンワン吼えても、犬がニャオニャオ鳴いても、こんな驚いた話は無いよ。象が空飛ぶよ」。このくだりは今でもよく覚えているのです。今思うと「ダンボ」のあのモダンな音楽は、当時アメリカで大流行だったスィング・ジャズだと思いますが、とにかくこんなに長い漫画映画を観たことも初めて。何もかもびっくり仰天の体験でした。この時点では、なぜ映写機が2台並べてあるのか、その理由をつかむことは出来ませんでした。たまに後ろの映写機を振り返ってみたりしていれば、その理由がつかめたと思うのですが、私の心はすでにディズニー・マジックの虜となり、両目はスクリーンに釘付けでした。このただ1回の映画会、このただ1本の映画で、私の心にウォルト・ディズニーという名がしっかりと刻み込まれたのです。

  その頃から、文部省選定の映画が封切られると、授業の一環として先生に引率され、長岡の映画館へクラス全員で観に行くようになりました。空襲で焼けてしまったのか、戦後何年も経っていない映画館は板で囲っただけのバラックで、隙間から漏れ込む外光で足元は明るく、外の騒音が聞こえていました。こんな映画館とは呼べない環境で、「手をつなぐ子等(1948稲垣浩監督)」「鐘の鳴る丘(?)」「長崎の鐘(1948大庭秀雄監督)」「忘れられた子等(1949 稲垣浩監督)」を見ました。

 ★この記事を書いたあと、確認の段階で大きな矛盾が出てきました。「ダンボ」はウォルト・ディズニー長編アニメーション第4作として1941年10月、アメリカ初公開。日本初公開の記録は戦後の1954年3月となっているのです。とすると私が中学1年生になる年に当たるのですが、私が観たのは確かに小学1年生の時だと記憶しているので、このずれに戸惑っています。当時「ダンボ」が1954年以前に非公式に上映されたということは無かったのでしょうか。

初めて観たディズニー長編アニメは「白雪姫」と記憶している人も多いようです。「白雪姫」(1937長編第1作)の日本初公開は1950.9.16。大映が洋画部を新設し、サミュエル・ゴールドウィンを通じてディズニー映画を輸入・配給することになった第1回配給作品でした。

★この3月14日から、ディズニー最新作「魔法にかけられて」が全国いっせいに公開されました。 名匠アラン・メンケン作曲のテーマ曲が早くも第80回アカデミー賞主題歌賞にノミネート。「ダンボ」から67年後のディズニー。さあ、いちばん新しいディズニー映画はどんな趣向で楽しませてくれるでしょうか。詳しくは下のアドレスをクリック! 予告編もどうぞ。

ダンボ

ダンボ


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コメント 4

furukaba

映画と共に歩んだ青春が懐かしいですね。

by furukaba (2008-03-16 15:24) 

sig

何しろ映画が最大の娯楽でしたからね。
このブログでもボチボチ映画の話が出てきますので、どうぞよろしく。
by sig (2008-03-16 19:39) 

sig

八犬伝さん、プリンさん、路渡カッパさん。niceありがとうございます。
by sig (2008-03-19 15:37) 

sig

kemmさん
くらいふさん
kontentenさん
           こんばんは。ご来館ありがとうございます。
by sig (2011-03-07 20:12) 

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