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夏休みの思い出は、苗場登山と盆踊り [あんなこと、こんなこと]

P1030925b-3.JPG  あんなことこんなこと―19
高校時代 1956~1958(S31-33)-⑦
夏休みの思い出は、苗場登山と盆踊り

P1050620-2.JPG
●苗場山山頂のご来光 1957(S32)8.7 モノクロ写真を着色

●今なら問題。苗場山(2145m)軽装登山 
 高校2年生の夏休みに、クラスの友人たちと苗場登山を計画しました。苗場山は新潟・長野の県境に位置する比較的登りやすい高山ということで決めたのですが、今、その写真を見ると無防備そのもの。よくもまあこんな格好で2145メートルの頂上を目指したものだと思います。
 もちろん経験豊かな先輩といっしょで、スキーに着るアノラックは用意していったのですが、全員登山経験なし。真夏だからという甘い認識であったことは確かです。ただ当時としては、高校の山岳部とか本格的な登山を目指す人以外は完璧な登山用具など揃えている訳ではないのが現状でした。

 
越後湯沢から出発しましたが、その時点では猛暑で汗びっしょりです。けれども登るにつれてウグイスの声が聞こえ、赤トンボと出会う頃には涼しくなり、時節は真夏でありながら深まった秋の感じです。更に登ると小雨がぱらつき、それが上がると一面の濃霧。折角のお花畑の展望は形無しです。そしてやっと頂上、と思ったら苗場よりわずか116mしか低くない神楽ヶ峰(2029m)です。越後湯沢からのルートでは、苗場はそこから一旦1850mまで下らないと、2145mの頂上を目指すことは出来ないのです。

  目の前に
垂直に近い形で黒々と深い霧の中にそびえている苗場山。その最後の登攀路は足元の悪い瓦礫道です。急勾配のため細いジグザグ道になっていて、それがこれでもかとばかりに延々と続きます。下を見ると厚い雲で、ふっと飛び降りてみたいような誘惑に駆られます。そしてとにかく全員無事に登頂成功。翌朝は午前4時半にご来光を拝んで帰路に着きました。とにかくみんな無事に帰ったから良かったものの、今だったら問題ありの登山でした。

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●苗場登山 2000m級の登山にこの軽装はいけません。
 写真下は苗場山頂。軽く傾斜した広い山頂が特徴です。


●若さ発散。盆踊りは公認の夜遊び
 長岡は旧盆です。8月13日からのお盆期間を外して20日前後に2日間、盆踊りがありました。取り仕切るのは消防団や青年団です。会場は小学校のグランドで、その中央に3階建てのやぐらを立てて、最上段に太鼓が陣取ります。見上げるほどの高さです。毎年消防団に属する長兄が太鼓を受け持っていましたが、そのバチ捌きは弟の私から見ても実に見事なものでした。夜になって太鼓が始まっても人出が遅いのは田舎の通例で、9時を過ぎた頃からようやく踊りは佳境に入ります。

  曲目は毎年「佐渡おけさ」「相川温度」と地元「長岡甚句」の3曲のみ。音楽はなく太鼓の調子に合わせてみんなが歌いながら踊ります。踊り方は決して華麗なものではなく、男衆の踊りはむしろぶっきらぼうです。
「アレサ、お山の千本桜、花は千咲く、成る実は一つ」
 
暗い裸電球の下で、江戸期から歌い継がれてきたらしい「長岡甚句」です。
 
正調の歌声に混じって、頬被りで深々と顔を隠した若い衆がその替え歌をがなります。
「盆らてがんね(盆だというのに)、茄子の皮のぞうせーらー(雑炊だー)。アーヨシタ、ヨシタ、ヨシタ」。

 
こうして踊りの輪は次第に広がり、10時過ぎには三重に膨れ上がって11時まで続くのです。 
 盆踊りの2日目は「仮装盆踊り大会」です。前の日には手ぬぐいでひた隠しに顔を隠して踊っていた若衆が、この日は仮装で全く顔が見えないのをいいことに、大胆にここぞとばかりに滑稽な格好で大フィーバー。みんなに「あれはどこの人?」と話題になるのが張り合いなのです。最後に表彰式があり、仮装の上位入賞者の正体が明かされると、拍手大喝采で幕を閉じるのでした。

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●賑やかだったいなかの盆踊りのイメージです。

  これは高校生時代の思い出。その後5~6年して(1960年代半ば)帰省し、盆踊りに行ってみると、グランドにはやぐらはなく裸電球1個を点した柱が1本。そのふもとに小型トラックが1台止まり、佐渡おけさはテープから流れ、踊りの輪は一回りに満たずにまばらでした。あれほど盛り上がっていた盆踊りはすっかり廃れて寂しい思いをしました。高度経済成長で若者の多くは故郷を離れ、青年団も解体した時代でした。今年のお盆に盆踊りはまた昔のように復活しているでしょうか。


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lamer

ありますね。
若さゆえの冒険。
by lamer (2008-07-29 09:28) 

sig

lamerさん、こんにちは。niceとコメントありがとうございました。
怖さ知らずというか、若いという自負から来る自信はありましたね。
それが実は事故や遭難の元なのでしょうね。
by sig (2008-07-29 11:08) 

ChinchikoPapa

わたしは、残念ながら盆踊りの経験がありません。お盆に踊りをおどるという習慣が、地域にはなかったように思います。(佃島あたりでは昔から行なわれていたようですが) 七夕がすぎて、お盆が終わり墓参りが済むと、精進落としの花火大会・・・という順序でした。
わたしが子供のころ、両国花火大会は消防署により禁止されていましたので、しきりに残念がった親父がよく連れて行ってくれたのは、湘南海岸沿いの花火大会でした。その中でも、馬入川(相模川)に面した須賀の花火大会がいちばん印象に残っています。そういえば、長岡の花火もとびきり有名でしたね。^^
by ChinchikoPapa (2008-07-29 16:16) 

sig

furukabaさん、ご来館ありがとうございます。
by sig (2008-07-29 17:02) 

sig

ChinchikoPapaさん、こんにちは。
佃島あたりの盆踊りは、今でも御霊を迎え、送るという厳かな催しとして続いているようですね。
湘南(というくくりは間違いかもしれませんが)に盆踊りが無かったというのは意外でした。盆踊りは庶民の楽しみですから、それだけ住む人のレベルと感覚が一般庶民とは異なっていたと言えるのかもしれませんね。(あるいは適切な民謡がなかったりして)。その代わりに花火というのはモダンで、やっぱり洒落ていますね。
須賀の花火大会は今でも続いているのでしょうか。
by sig (2008-07-29 17:15) 

puripuri

学生服にリュック、、無事に登頂・ご来光・下山されて良かった事。
無謀とも言えますが、振り返れば懐かしい思い出ですね。
しかもちゃんと写真を撮り記録として残していて、さすがsigさん
子供の頃の盆踊りは、電飾ピカピカのおじさん、お化粧した男の方、いろんな服を着て踊る方達、ひっきりなしに体をゆすって踊る方、、他にも
いつ頃から寂しい盆踊りになったのでしょう。
by puripuri (2008-07-29 17:44) 

sig

puripuriさん、こんばんは。
苗場登山は最初にして最後の登山体験でした。登山はやりたくても、装備や旅行に経費がかかることで断念しました。社会人になってから登山に向かわなかったのは、別の趣味があったからです。趣味もお金と時間ががかかりますから、二つ持つことは難しいですね。

最近のいなかの盆踊りの様子は知らないのですが、当節はむしろ都会の方が盆踊りは盛況ではないでしょうか。ただ、大抵はお客様としてのおよばれ参加で、やぐらを立てたりして準備するところからの参加者は少ないように思います。

by sig (2008-07-29 19:22) 

TAKA

こんばんは
御無事で、何よりです。
私も高校の頃は、バックパックを背負って先週行った、信州の方に
行ったことがあります。ただ、周遊券か何かで行ったので、鈍行列車か
何かで行って、途中で深夜になり、駅を追い出されたりしました。
松本城のベンチで寝たのもこの時です。
帰りは、名古屋で深夜となり、駅を放り出され、ボーやん(暴走族)を
見てたのを覚えています。

by TAKA (2008-07-29 20:44) 

sig

TAKAさん、こんばんは。
思い出しました。私もこの時とか、他のときにもありましたが、列車がなくなって先に行けなかったり、到着はしたものの町がまだ眠っていて、しかたなく朝まで駅の待合室に居たりしたことがありました。
昔は今よりも本数が少なかったりしたものですから、こういうことはよくあるらしく、駅員さんから追い出しを受けたこともありませんでした。
by sig (2008-07-29 23:12) 

ねこじゃらん

良い夏だったのですね。^_^
登山も盆踊りの体験も、読んでいると、
素敵な?懐かしい?気分になりました。
盆踊り…私の子供の頃は「ドラえもん音頭」…風情が…(汗)
ですが、ぐるぐると踊っていると、呪術的なものがあるのか、
楽しかったのを覚えています。^_^
by ねこじゃらん (2008-07-30 12:41) 

sig

ねこじゃらんさん、こんにちは。
夏の出来事や夏休みの雰囲気を思い出していただけましたか。
私たちの時代は一言で言うと、昔の古い形から現代の新しい形への過渡期だったと思います。ですから、古いものはダメなんだというのではなく、良いものは残しながら新しいものを取り込んでいく、ということがはっきりした自覚の上で行われて来たような気がします。どっちもいいとこどり。私たちの世代は欲張り世代なんです。(笑)


by sig (2008-07-30 18:20) 

corrado

湯沢から苗場はとても遠いですよね。
バスで湯沢駅から苗場スキー場には、
かなり時間がかかった記憶があります。

苗場は標高が高いので、
雪質が良く、さらに施設が充実していますね。
by corrado (2008-07-30 22:18) 

sig

corradoさん、こんばんは。
湯沢からバスで50分位の八木沢というところから出発。所要時間は忘れましたが、随分歩きました。
苗場でスキーをしたことはありませんが、雪質、施設も良かったとのこと、ぜひまたどうぞいらしてください。
by sig (2008-07-31 00:14) 

sig

くらいふさん、こんにちは。ご来館ありがとうございました。
by sig (2008-07-31 09:43) 

sig

プリンさん、こんにちは。ご来館ありがとうございました。
by sig (2008-08-01 11:47) 

sig

kemmさん、こんにちは。ご来館ありがとうございます。
by sig (2008-08-02 16:55) 

sig

Qooさん、こんにちは。ご来館ありがとうございます。
by sig (2008-08-03 18:37) 

sig

銀猫さん、こんにちは。ご来館ありがとうございます。
by sig (2008-08-10 14:25) 

sig

kurakichiさん、こんにちは。ご来館ありがとうございます。
by sig (2010-10-05 10:47) 

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